2024.11.08

JHCA〈ロゴリニューアル〉

30周年という節目に

日本ホリスティックコンディショニング協会(JHCA)は、ホリスティックな観点から運動指導が行えるトレーナーを育成するということを目的としたスクールで、いわゆるパーソナルトレーナーの資格が取得できる協会です。偶然にもJHCA30周年という節目の年に、ロゴのリニューアルを依頼されました。

アットホームな雰囲気の協会にははつらつとした講師陣が勢揃いし、実際講習を受けてみると、体の仕組みに関する解剖学から始まり、ダイエットに関する栄養学等々、自分の体のことなのに、こんなにも知らないことだらけなのかと驚きの連続でした。

そのような流れの中でデザインを進めていくことになるのですが、本協会から巣立ち、今も全国で活躍する12,000名にのぼるトレーナーさん達に想いを馳せながら、どの様なロゴデザインにしたら講師陣のみならず、生徒さん達の誇りとさらなるやる気を喚起できるのか、種々模索していくことになりました。

やはり30年間愛され続けてきたロゴマークを変更するには、ここまでの歴史の積み重ねや、そこには先生達の想いもあれば生徒さん達の苦労と努力の象徴としての重みがあるので、その目に見えない“カタチ”をいかに守って新たなイメージに昇華させるのか、腐心することになりました。ですので、大幅なイメージの変更は避けつつも新生JHCAが感じられ、そしていつしか愛着と誇りをもって呈示できる様なロゴにしたい!とラフを描き始めました。

また、後々の展開にはなるのですが、ロゴのリニューアルを期にさらなる認知度の向上、及びトレーナーさん達の愛校心を醸成する施策として、Tシャツやマグカップなどのグッズ展開なども念頭にラフスケッチを進めていきました。

はてさて、パーソナルジムにくるお客様がふと目にするマグカップ。なんとそこにはJHCAの印象深いロゴが!!

「可愛いマグカップですね」そんな些細なコミュニケーションからJHCAの話へと会話が弾み、いつしかお客様もスクールに興味を持ち始める・・・。そんな流れが出来ないかな、などと想像しながらスケッチブックに向かっておりました。

核となるイメージ

さて、これまでのロゴは赤色の矢印が強く印象に残る図柄でしたが、そのイメージをより洗練されたものへと昇華させていきたいと思い、様々な形状の“矢印”を考えていきました。数日かけてスケッチを進めていくなかで、ふと、講座を受けた際に強く印象に残った“ストレッチ”のシーンが頭に浮かんできました。

それはクライアントの目的に沿ったトレーニングを行う前に、筋肉バランスを整えるための欠くことのできない大切な身体へのアプローチ。

確かに体のバランスが整わない中で行うトレーニングは単にケガの原因にもなりますし、そもそも効果が半減してしまうことは自明のこと。なるほどと思ったことでもありました。

そこで、人型のアイコンを象徴的にシンボルマークとして組みこんでみることにしたのですが、そのイメージは大腿直筋をストレッチするシーンにスタビリティトレーニングのシーンを合わせたものでした。結果、バンザイをしている格好に・・・。

はたして、そこからめでたくデザインが完成し、会員証やテキストなどに展開していくことになりました。

 

 

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