Trend 01 / Adobe
「感覚に届く」デザインへ — Adobeが示す4つの方向性
Adobeは260万人以上のクリエイティブコミュニティのデータと市場分析をもとに、2026年のクリエイティブトレンドを4テーマで発表しました。共通するのは「AIが普及したからこそ、人間らしさへの回帰が加速している」という視点です。
🖐① All the Feels(多感覚体験)
視覚だけに留まらず、触感・音・匂いを連想させる没入型ビジュアルが主流に。プックリとした立体的なテクスチャ、リアルな素材感、超拡大した商品写真などが「思わず手を伸ばしたくなる」体験を生む。Adobeの調査では、消費者の82%が「体験する際に感覚をできる限り刺激してほしい」と回答。
🤝② Emotional Resonance(感情的共鳴)
消費者は視覚的なきれいさより「意味」を求めている。本物の人間のストーリー、地域や文化に根ざしたリアルな瞬間が、ブランドへの信頼と共感を生む。ステージングされた画像より、生活感のある「生きた写真」が選ばれる時代。
🎲③ Playful Absurdism(遊び心と意外性)
コラージュ・誇張・シュールな組み合わせで、ブランドの「遊び心」を表現するアプローチ。均質なAI生成ビジュアルが溢れるなかで、「えっ?」と目が止まるユーモアのある表現が差別化になる。
🌏④ Local Flavor(地域文化の誇り)
グローバルに画一化されたデザインへの反動として、地域固有の文化・食・景色・人々を前面に出す「その土地らしさ」への需要が高まっている。ローカルクリエイターとの協業が本物らしさを生む。
Trend 02 / Canva
「不完全さ」が新しい正解 — Canvaが宣言する"Imperfect by Design"
2億6,000万人以上のCanvaユーザーのデータと1,000人のクリエイターへの調査をもとに、Canvaは2026年を「Imperfect by Design(デザインされた不完全)」の年と定義しました。AIが均質で完璧なビジュアルを量産する時代だからこそ、人間の手跡・揺らぎ・個性が価値を持つというのが中心メッセージです。
具体的なトレンドとして注目されるのは、手描き・アナログ質感・コラージュといった「触れる感覚を呼び起こす表現(Tactile Textures)」と、作り込まれていない「生のビジュアル(Raw Visuals)」です。Canvaによると、アナログ感・ロービジョン系のスタイルへの関心はCanva内で前年比48.9%増加しています。
Trend 03 / Pantone × WGSN
2026年のカラーオブザイヤー — 二つの権威が示す異なる方向性
今年は世界の二大カラー権威が対照的な色を選んだことが大きな話題になりました。方向性は異なりますが、どちらも「いま消費者が心理的に求めているもの」を色で表現しています。
Cloud Dancer
Pantone 2026 Color of the Year
静寂・クリーンさ・余白の価値。喧騒の時代に「引き算の美」を提示。高級感・ミニマル・スパ的な清潔感を訴求するブランドに。
Transformative Teal
WGSN × Coloro 2026 Color of the Year
変革・自然・持続可能性。Googleトレンドでティール検索が前年比9%増。健康・ウェルネス・環境意識の高いブランドに。